2024.10.21
アヤナイ・ミュージックピアノ講師の赤羽志織です。
早速ですが、ビジョントレーニングをご存知ですか?
ここ数年言葉を耳にすることが増えたような・・・・
日常的に使う視る力を育てるためのトレーニングです。
私たちが常に使っている目!
見えてはいても、実は人によって目の動き方にも得意不得意があるのです。
このビジョントレーニングでは以下の能力の向上を目指します。
・視覚認知力:目で見た情報を脳が正確に認識し、理解する能力
・焦点調整力:近くや遠くを見る際の焦点をスムーズに切り替える能力
・追従眼球運動:動く対象を目で追いかける能力
・両眼視力:両方の目で見た情報を統合し、立体的に捉える能力
何気なく使っていても、情報は視覚が80%以上と言われているだけに
目の動きはとても大切なんですよね。
では、この動きが悪いとどのような場面で支障があるのか?
例えば、
・音読で文字を読み飛ばしてしまったり、行を間違えてしまったり
文字を目で上手く追えない。(追従眼球運動)
・黒板の字をノートにうつすのが苦手、もしくは遅い。(焦点調整力、視覚認知力)
・物との距離感が上手く掴めず、スポーツの場面や運転等でも支障がある。(両眼視力、焦点調整力)
このように様々な場面で実は苦労してしまうんですよね。
私も小学校で支援員をしている時に上記のような子供たちをたくさん見てきました。
そのような子供達の側にいることの多い支援員だからこそ
子供たちが、辛そうにしている場面をたくさん見ています。
黒板からノートと何度も一文字ずつ見るためにノートを書くのが遅れてしまったり。
遅れて急ぐがあまり、間違いも増える。
そして、その子自身のヤル気、自己肯定感の欠如につながってしまう。
視る力だけが原因ではないかもしれませんが
トレーニングで少しでも改善するなら、その方が良いですよね。
この視る力。ピアノの読譜にもとても大切!!!!!!
もしかしたら、レッスンでビジョントレーニングをすれば
少しは譜読みが楽になる子もいるかも!!????
と思っていた矢先
鈴木あみ先生著の演奏する子どものためのビジョントレーニングの本が
発売されました^^
そのセミナーに綾香先生と仙台へ。
「ピアノの先生の目はスーパーカー級ですよ」
「そうなの!??」
ビジョントレーニング以外でも使えそうな教具や実際のモニター試験の様子を見せていただき
やっぱり、ビジョントレーニングは譜読みにも活かされるぞ!!とより確信。
早速、レッスンでも実践してみようかな!
譜読みの苦手な子に
五線を教えたり、書かせたり、カードをひたすらやるよりも
そもそも使っている根本的な目をトレーニングする方が
意外に近道かもしれません。
客観的に見れば
ピアノのレッスンに関係するの?ということだけど
とーっても大切。
講師の私たちは、その重要性をしっかりお家の方にわかってもらえるように
伝えていかなければいけません!!!