子どもの頃に習っていた先生は、オルガニストだったのだ
と今になってわかります。
教室にはピアノのほかに、オルガンがあったのですが
「普通じゃない」雰囲気を漂わせていました。
明らかに、幼稚園や学校にあるようなエレクトーンではなく
足元にも鍵盤がいっぱいあって
先生はかかとのついた硬い靴を履いて
それを弾いていました。
両手で弾いて、弾きながらあちこちのポタンを操作して
そして足でも弾くという曲芸。
音は、テレビでしか見たことのないパイプオルガンの音。
まるで教会。
一度なにかの曲をそのオルガンで
弾かせてもらいました。
心臓にずーんっと響きました。
なにか神様が降りてきそうな感じがしました。
あのオルガン、どうなったのかなぁ。
子どもの頃の記憶は、ふとしたときに蘇ります。
I&I アヤナイ・ミュージックの教室の南の窓から
雲を眺めていたら、こんなことを思い出しました。
No.23