ある方から美術館の楽しみ方を紹介してもらって
それからは、その方法で作品を鑑賞するようにしています。
「展示してある絵を一点持ち帰ってもいいなら
どれを持ち帰るか」
そういう視点で観る。
作品の横に掲示してあるプレートを見て
有名な作家だと、それがいいもの
いいと思うべきものだと錯覚してしまいます。
美術館は、どちらかといえば
評価の定まった絵を見る知識と教養をつける世界
だから、ただ作品をみて
その中であえて、自分の「好き」を貫いてみる。
そうすることで、自分にとってのいいもの、
好きなものが見つけられるようになる、と。
これで随分と美術館も楽しめるようになりました。
しかし、美術はできても
音楽は同じようなことができない。
曲を弾くときに、自分の好きな演奏家のものを聴いてみて
と先生に言われるのですが
自分がなにが好きなのかがわからない。
観て感じることと
聴いて感じることは違うのでしょうか。
自分にとって本当にいいもの、好きなものが
まだわからなくて迷い続けています。
No.78