図書館を訪ねると
映画「ベルリン・天使の詩」のワンシーンを思い浮かべます。
天使たちは、図書館を住処にしていて
本を読みながら内省する人々の声に耳を傾けます。
人々の声にならない囁き声が図書館の中を満たします。
「どんなにがんばっても、この図書館にある本を読み尽くすことはできないんだなぁ」
ふと、こんなことを思います。
それだけの人々の思考が、日々活字になって世界に降り立つ。
日本の年間の書籍出版数は、約72,000冊。
1ヶ月に6,000冊。1日で200冊ほど。
毎年毎年それだけの本がつくりだされます。
せいぜいがんばって読んだとしても年間で200冊。
1日の出版数くらいしか、1年かけても読めないわけです。
本に囲まれて、自分のちっぽけさを実感します。
活字は本となって世界に降り立つとして
音楽はどうなのでしょう。
楽譜となって出版されているクラシックのピアノ曲はどれくらいあるのか。
この辺の答えはGoogle先生におまかせするとして
出会える曲、まして、弾くことになる曲なんて
とってもとっても貴重な出会いであることは確かです。
No.92