以前、日経新聞デジタルで「IT起業家がピアノレッスンにハマる」という記事を読みました。
少なからぬ日本のIT起業家たちが、ベートーベン、ショパン、シューマンなど、名曲のピアノ演奏に打ち込んでいるというのです。
主宰する先生は
「パソコンが打てるならピアノも弾ける。
指と鍵盤の位置を目で追い、出てくる音に耳を澄ます。
視覚、聴覚も全部使って脳が刺激されます」
と話しているそうです。
IT起業家に限らず、経営者がピアノを習うことには
たしかにいくつかのメリットがあると感じます。
例えば
ストレスの軽減
経営者は日々忙しく、ストレスを抱えがち。
ピアノを弾くことはリラックス効果があり、音楽に没頭することで日常のストレスが軽減されます。
集中力と注意力の向上
ピアノ演奏は繊細な指使いや楽譜の読み取り、音楽の表現など、多くの要素を同時にこなす必要があります。
これをすることにより、集中力や注意力が向上し、仕事をする上でもその効果が発揮される可能性があります。
創造性の刺激
ピアノ演奏は芸術的で創造的な側面があります。
新しい楽曲を学び、表現力を豊かにすることは、ビジネスにおいても新しいアイディアを生み出す刺激となります。
時間管理の向上
ピアノを練習するには時間と計画が必要です。
経営者がピアノを学ぶことで、時間管理のスキルが向上し、日々の業務やプロジェクトの計画にも生かされることがあります。
挑戦と克服の喜び
新しい楽曲や難しいパッセージをマスターする過程は、困難に立ち向かい、克服する達成感を生みます。
これが経営者にとって新たなビジネスの課題に対する前向きな姿勢を促すことにもつながります。
自分の経験から言っても、一曲仕上げるには、とても時間がかかります。
どうすれば、練習時間がとれるか、どういう練習をすればいいのか。
曲の解釈を調べたり、作曲家のことを探ったり、どんな演奏があるかYoutubeで繰り返しみたり。
そういったことが、日常の仕事とは違う集中力を使い、ストレスが発散したり、計画性を保つこと、挑戦をする意欲にもつながっていきます。
音楽を勉強することで、また別の芸術に興味をもったり、人とはなにか、人生とはなんなんかを考えたりもします。
仕事だけじゃない脳を使うことが、意外と人間性も豊かにしてくれるのかもしれません。
No.94