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2023.12.18

#38 それを一言で話すなら?

アヤナイ・ミュージック本宮教室

ピアノ講師の赤羽志織です。

 

 

アヤナイ・ミュージックの講師陣によるラジオ

モットあなたのクラシック♫

放送は、毎週金曜日 10:30〜11:00

再放送枠が土曜日の18:00〜18:30です♪

 

ピアノのレッスンに関することやクラシックの魅力をお届けしておりますので

ぜひお聴きください^^

 

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第38回ラジオは

それを一言で話すなら?というテーマでした。

 

 

音楽を聞けば、人によって

同じ曲でも悲しい曲に聴こえたり、悲しいじゃなくて

怖い、不気味に聴こえたり、様々ですよね。

 

 

特に、クラシックなど歌詞のない音楽は

個人の解釈次第で表現の仕方も変わるかもしれません。

 

 

クラシックでも、曲に合わせて副題がついているものがあります。

作者自身がつけていたり、没後に出版社がつけていたりします。

 

 

 

ショパンの前奏曲の15番。「雨だれ」

 

どうですか?

 

副題のとおり、雨だれのように音が降り注ぐような様子が

イメージできますよね。

 

 

このように副題があることで

曲イメージがしやすくなります。

 

 

が、逆に先に副題を知ってしまうと

そうとしか聴こえない!!

 

 

フランスの演奏家である、コルトーは24の前奏曲全てに

コルトー解釈で副題をつけました。

 

そして、先ほどご紹介した通称「雨だれ」と呼ばれている

前奏曲第15番にも、副題をつけています。

 

 

 

「死はすぐそこの影の中」

コルトー解釈の副題。

 

 

 

こう言われると。。。。

確かにそんな気もしてきます。

 

 

雨だれの前奏曲について調べてみると

実はショパン自身がつけた副題ではないのだとか。

 

 

 

ショパンが肺結核の病状が悪化して死を彷徨いました。

そんな中恋人の帰りを待ち焦がれ、愛する恋人と聞いた雨音と死が迫るショパンの不安を

表現していると言われています。

 

なので

コルトーの「死はすぐそこの影の中」というのも

決して的外れではなく、その解釈もあるか!!と思いました。

 

 

綾香先生、弘和先生、それぞれの解釈で

その目線なかった!!といつもと違う角度で曲を聴くことができました^^

 

 

 

 

 

 

ピアノを弾く上でも曲への理解、自分なりの解釈、作者の想い

色々な目線で曲を作り上げることで、より聴き手に伝わる演奏になると思います。

 

 

 

 

副題のように、言葉で難しい時は

色でも面白いかもしれません!!!

曲に自分で副題をつけるのってなんだかワクワクします♫

 

 

第38回ラジオでは、上記以外の曲もご紹介しています!!

一度聴いて一緒に副題をイメージしてみましょう♫